2015年8月10日 (月)

アルスラーン戦記(4):汗血公路

アルスラーンの名によって発された檄に応じてパルスの各地から王太子軍に参加する武将や貴族とその兵士たちが集まった。
イスファーン、トゥース、ザラーヴァントなどの有能な部下が増える一方で、これらの新参組とペシャワールに至るまでにアルスラーンを助けて側近として仕えていた者たちとの間に不協和音が生じる。
ナルサスは新参組の中から人徳のある老貴族ルーシャンを中書令に推してアルスラーン陣営のまとまりを図った。
ギーヴとナルサスは話し合って、新参組とわざと悶着を起こしてギーヴがアルスラーン陣営を出ていく芝居を打った。ナルサスは自由を好むギーヴを秘密の単独行動の遊兵として野に放ったのである。
一方、ヒルメスはザーブル城を攻略し、大司教ボダンはマルヤムへと逃亡した。
アルスラーンのもとへ向かっていたクバードは、途中ダイラム地方に迷い込み、偶然、妹を探していたアルフリードの兄メルレインと出会い、マルヤムから落ちのびてきたイリーナ姫をルシタニア兵から共に助けることとなった。
イリーナ姫は幼い頃出会ったヒルメスを想い続けており、彼のもとへ行こうとしていた。
メルレインは妹のアルフリードを探すことを一時中断してイリーナ姫をヒルメスのもとへ連れて行くことに協力する。
アルスラーン軍はエクバターナに向けて進軍し、まずチャスーム城を陥とす。次にサン・マヌエル城に近付いたとき、軍事訓練を兼ねた狩猟祭で、偶然同じ狩場で出くわしたルシタニア軍と遭遇戦となり、ナルサスはそのまま勢いに乗ってサン・マヌエル城を攻めることを決める。
この戦いでルシタニアの騎士見習いエトワールはパルス軍の捕虜となる。
年の近いアルスラーンとエトワールは、反発しあいながらもお互いに強い印象を抱く。
サン・マヌエル城にいた女子供を含むルシタニア人の生き残りたちは、アルスラーンに助けられながら共にエクバターナに向かうことになった。
アルスラーンに後れを取っていることを感じたヒルメスは、自分の重要性を高めるため、自分が正当のパルス王位継承者ヒルメスであることをギスカールに打ち明けた。
ヒルメスは魔導士達にそそのかされ、王権の象徴である宝剣ルクナバードを手に入れることを決意する。
パルス王家の事情に関心を持ったギスカールは地下牢でアンドラゴラスに面会する。アンドラゴラスは密かに鎖を腐食させ脱出の機会を窺っており、ギスカールとの面会のチャンスに鎖を引きちぎってギスカールを捕らえ、牢を抜け出した。
アンドラゴラスはギスカールを人質にしてタハミーネと共にエクバターナを脱出する。
その頃、パルスの東北で草原の国トゥラーンが風雲急を告げるのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年2月 4日 (水)

寄生獣

ずいぶん昔に読んで面白かった記憶があったので、欲しいなあとは思ってたんですが、なんとなく放置していたのを(何年だ…)、この前映画になったのをきっかけにとうとう大人買いしました。
このタイミングだったので値上がりしちゃってたんですが、まあ、今はカラーの多くてサイズも大きい完全版版が出てるので、新しいの買ってしまいました。
やっぱ、今読んでも名作ですわ。
深夜にアニメもやってますね。キャラデザが大幅に変わってたり、色々改変されてて、一部ではえらく叩かれちゃってますが^^;。
まあ、確かに私も、もうちょっと原作テイストは欲しかったなと思う。
ちなみに、ミギーの声は想像つかなかったけど、中尾さん(フリーザ様とかの人ね)がイメージだった、という意見を見かけて、あ、それはぴったりだわwwwと思った。平野さんも聞きなれれば可愛くていいですけどね。
しかし、最近の日本のアニメでは厚みと重みのある作品を作るのは難しいのかな。アニメで重厚なものはウケないのかもなあ。
映画も観てきましたが、こちらも多少残念な改変はあるものの、まだ原作の雰囲気には近かったと思います。
新一役の男の子が演技上手だったなー。
「T2」制作にあたって映画化権をハリウッドに握られていたそうですが、まずまずの日本版の本家が出来たので(後篇まだですけどね)ハリウッドのリメイク実現してほしいな。でも、やっぱり向こうでは「T2」とか「物体X」の方が知名度高くてこっちがパクリと思われちゃうのかなー。
…アニメもリメイクしてほしい^^;。
岩明先生の作品はこれしか読んだことないのですが、「ヒストリエ」も評判良いですね。歴史もの好きだから読んでみたいかも。

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット -
寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット -

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月 1日 (火)

アナと雪の女王

ストーリー:
アレンデール王国の第一王女エルサは生まれつき物を凍らせたり氷雪を操る能力を持ち、幼いある日、その力の為に一緒に遊んでいた妹のアナを危険な目に会わせてしまう。
強力になっていく力を恐れたエルサ自身と両親の王と妃はエルサを王宮内に隔絶して保護し、城を閉ざした。エルサは妹の安全の為にアナとも距離をとるようになる。エルサの力に関する記憶を失くしたアナは姉に避けられる理由が分からず悲しく思う。
やがて国王夫妻は海難事故で亡くなってしまい、その三年後に成人したエルサが女王として即位することとなった。
十数年ぶりに城門が解放される戴冠式の日、はしゃぐアナと、一日だけ力を隠して女王として戴冠式を乗り切る為に緊張しながら努力するエルサ。
アナは戴冠式に訪れた「南諸島の王国」の王子ハンスと出会い恋に落ち、二人はその日の内に婚約をする。姉のエルサとも久しぶりに会話を交わし、楽しい思いをしたのも束の間、エルサに早すぎる婚約を認めてもらえず口論になる。
傷ついたエルサは思わず能力を爆発させてしまい、国民に力のことを知られてしまった。エルサは北の山に逃げ出し、氷の城を築いて独りで、しかし自由に生きていくことを決心する。
エルサの力は留まるところを知らず、自分でも制御できないまま王国を冬の世界に閉ざしてしまう。アナは姉を取り戻すために、そして王国を救う為にエルサを探して、途中で出会った氷職人のクリストフや夏に憧れる雪だるまのオラフと共に冒険の旅に出るが…。

コメント(ネタバレあり):
たまたま見かけたPVに惹かれて観に行きました。映像がすごくきれいで、脳内ヘビロテになる主題歌と共にエルサが魔法で氷の城を作るシーンは圧巻です。とにかく、エルサの美しさは異常w。しかしそれに比べて男性陣のキャラデザがちとアレですがw。
色々な意味でディズニーの「型」を破っている作品。
まず。ダブル・ヒロインというのもそうですし、王子様役がまさかのヴィランでもあるというサプライズ。
ディズニーのヴィランは最初からヴィランとして出てくるのが多いですが、人が変わるというか、こういうパターンは珍しいよね?初めのハンスは私的にはディズニー史上最高レベルの好感度の王子でしたよw。「扉開けて」とか二人のデュエットはとっても可愛かったし。
私は何かあんまりアナとクリストフの間にそれほど愛を感じられなかったんですよね。どっちかというと二人は戦友っぽい感じな気がする。恋愛対象に見えてなさそうだったクリストフとの唐突なくっつき方に比べたら、気が合ったハンスと二人で可愛くダンスしながら即婚約、の方がよほどリアリティがあるように見えましたよ。
ハンスって、結構最初の好青年ぶりが地じゃないかと思ったりする訳です。人を騙せるだけの薄っぺらな上辺だけではない演技ができるというのは、それだけ好男子の理想像を理解して身に付けていたということではないかと。
たくましすぎる野心の為に道をそれてはしまったけど、初めの計画通りエルサと結婚していたら、結構まともな国王になってたりして。でもやっぱ領土拡大を狙って他国に侵略とかしたのかなー(笑)。
あそこまで上昇志向なら、脱獄して十二人の兄達やアレンデールにリベンジを企ててほしいところですw。王子様役でもヴィランでもあるという点で、ある意味かえって単純なヒーロー王子より魅力を増したキャラなんじゃないでしょうか。
ハンスは「会ってその日の内に結婚を望むとはね」と呆れたり、結構常識的な一面もあって、何気にディズニー的恋愛への皮肉にもなってますw。
「塔の上のラプンツェル」でも思いましたが、最近のディズニーのヴィランは、単なる悪の具象ではなくて「価値観・立場が主人公達と相容れないベクトルに異なる一個のキャラクター」として描かれてきていますね。もともと善悪二元論はあんまり好きでは無かったけど、これはこれでディズニーらしくなくてモヤっともするなあ^^;。
この映画のテーマは「凍った心を溶かす真実の愛」ですが、これも今迄のディズニーの描いてきた「愛」とは違って、王子様とお姫様の愛の力でめでたしめでたし、なんてお話ではありません。
せっかく恋愛脳な甘ったるい話ではないストーリーなのに、姉妹愛によって突然エルサが能力を制御できるようになるとか、結局あまり具体性が無く、愛の力は何でもアリ、になっちゃってたのがちょっと残念。
しかし、これまでのディズニー作品との違いを楽しめますし、十分に見ごたえのある作品で、大きなスクリーンで見る価値のある作品でした。DVD早く出てほしいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年10月 4日 (金)

アルスラーン戦記(3):落日悲歌

パルス東方のペシャワール城砦を根拠に据えたアルスラーン一行は、東隣国シンドゥラの後継者争いにおいて優位に立とうと功績を立てる為に侵入してきたラジェンドラ王子軍を奇策を用いて破り、ラジェンドラ王子を捕虜にする。
強引にラジェンドラ王子と同盟を結んだアルスラーン陣営は、ラジェンドラ王子に加担してライヴァルのガーデーヴィ王子を退け、彼を王太子にして東方を安定させる為にシンドゥラへと遠征した。
アルスラーン軍とラジェンドラ軍は二手に分かれ、シンドゥラの国都ウライユールへ進撃を続けるが、両軍が合流した時、病に倒れていたシンドゥラ国王カリカーラが意識を回復し、争う王子二人に神前決闘で決着をつけるように命じる。
シンドゥラの両王子はそれぞれ代理人を立てて決闘をすることとなり、ラジェンドラはアルスラーンに頼み込んでダリューンを自分の代理人に立てさせる。
ダリューンはガーデーヴィ王子側の代理人である無痛症の怪巨人バハードゥルを破り、見事に勝利を収めるが、ガーデーヴィ王子はラジェンドラ王子が王位継承者に決定されたことを認めず反乱を起こす。パルスの老将軍バフマンはガーデーヴィ軍の刃に倒れ、アルスラーンの出生の秘密についてついに明かすことなくこの世を去った。
ガーデーヴィ王子は五日後に捕らえられて処刑された。
アルスラーンはこのシンドゥラ遠征でシンドゥラ人ジャスワントを味方に加える。
一方ヒルメスは、ルシタニアの王弟ギスカール公の要請を受け、イアルダボート教の大司教ボダンが聖堂騎士団(テンペレシオン)と籠るザーブル城の攻略を開始するのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年3月 7日 (木)

ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1)

ミタライコミック買いました。
コミックの画像をググったとき、原さんの絵がすごくキラキラな感じで(笑)耽美な御手洗だなあと思いましたが、実際に読んでみるとそれほどでもなく、カッコイイ絵でけっこう好みな方でした。
「糸ノコとジグザグ」が良い感じにアレンジされていてヒューマニズムあふれる作品に仕上がってます。…正直原作よりいい話になってるかもしれない(^^;)。もちろん原作も面白いんですが。
林DJがかっこいいです。福島Dと一緒にまた出してほしいくらいだw。
このコミックスには「糸ノコとジグザグ」「傘を折る女」が収録されていて、夏には「山高帽のイカロス」が出るそうです。
いずれ短編だけでなく長編も読んでみたいですね。いつかレオナさんは出てくるのかw。
あと「ミタライ」と一緒に京極の「後巷説百物語」の三巻も買いました。これも「前」「西」までやってくれるのか気になるところ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月 1日 (火)

巡り来て2013

明けましておめでとうございます。
昨年ご訪問くださった希少な(笑)読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月14日 (金)

天国からの銃弾

島田作品は御手洗シリーズ以外も単作で面白いものが多いので、読み残しているものをちょっとづつ網羅していこうかと思ってます。今回は最近読んだものを。表題作を含め三作をまとめたノヴェルズです。

「ドアX」
女性の独白で綴られてゆく小作ですが、島田作品を読み慣れてると、割と序盤の方で、ああ、この女性は(ピー)なんだなとオチが分かってしまった^^;。
この作者ならではのエグさと毒といい、相変わらずの女性観ですw。

「首都高速の幽霊」
事故か殺人か、一人の男の死に関するある事件の顛末。とにかく不快でない人間が一人も出てこない(笑)。
途中から業界の話が続いて、そこは興味がなければちょっと退屈ですが、これもやはり奇想と偶然に満ちた島田作品らしい作品です。

「天国からの銃弾」
毎日富士山を望む自宅の高楼からの眺めを写真に撮り続けていたある老人のその趣味が、家族を巻き込む事件に発展してしまう。
何か推理物を読んでると、自分の頭の悪さを実感してしまいますorz。まあ島田作品の場合は当てる方がムチャ、というところがあるとはいえ、自分は見落とし多かったな;。
しかし、島田作品ではよくありますが、「~では(には)当然」って、それ、全然当然じゃありませんから;!
息子のことなら気付けよ、おじーちゃん;;って思いますが、最後はお爺ちゃんKAKKEEEEEってなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 7日 (金)

アルスラーン戦記(2):王子二人

ストーリー:
アルスラーン一行は諸侯(シャフルダーラーン)ホディールのいるカシャーン城砦へ赴くが、ホディールはダリューンやナルサスらを排して自分が王太子を擁し権力を握ろうと企む。それを見抜いた一行は奇襲してきたホディールの部隊に反撃しホディールを返り討ちにする。
危地を逃れたアルスラーン一行は、パルスで最大の兵力が残っている東方のペシャワール城砦へ向かうことにした。
銀仮面卿ことヒルメスは、カーラーンの息子ザンデを配下に加えてアルスラーン一行を追跡し、アルスラーン一行は分散してそれぞれペシャワールへの道を進むことになる。
一行は偶然にアルスラーン・エラム・ギーヴ組とダリューン・ファランギース組、そしてナルサス一人に分かれ、ナルサスは途中でヒルメスに討たれた義侠ゾット族の族長の娘アルフリードを助けて共に旅をすることになった。
一方、ルシタニア勢ではますます内部の対立が深まっていた。
イノケンティウス七世や王弟ギスカール公と対立を深める大司教ボダンは、私兵の聖堂騎士団(テンペレシオン)を召喚する。
魔道士たちの仕業によって聖堂騎士団の団長が殺害され、ルシタニア勢の対立は一層緊迫したものになり、ギスカールはヒルメスを呼び戻す。ボダンは聖堂騎士団を率いてエクバターナから出て行った。
ペシャワールの城砦では、隣国シンドゥラから侵攻を受けるが、城砦を守る双刀将軍(ターヒール)キシュワードはこれを撃退する。
アルスラーン一行がとうとうペシャワールに到着したその夜、ヒルメスは城砦に忍び込むが、アルスラーンを討とうとしたところをペシャワールの将たちに囲まれてしまう。
ただ一人パルス王家とアルスラーンの出征の秘密を知るペシャワールの万騎長(マルズバーン)バフマンは「そのお方を殺せばパルス王家の血が絶えてしまう」と叫び、その隙にヒルメスは堀に逃がれて脱出。一同がバフマンに説明を求めたその時、再びシンドゥラの侵攻を告げる声が響くのだった…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月 3日 (月)

アルスラーン戦記(1):王都炎上

久しぶりにアル戦読み返してます。田中芳樹のご存じ銀英伝に準じる代表作の一つ。中世ペルシア風の国パルスを中心に舞台とした架空戦記ファンタジー。早く続き出ないかなあ…。

ストーリー:
パルス歴三二〇年。大陸公路の覇者である雄国パルスに西方からルシタニア国の軍が攻め入った。ルシタニアはイアルダボート神を信仰する一神教の国であり、マルヤム国などを滅ぼして勢力を広げ、主神ミスラ神を中心に信仰する多神教のパルスを滅ぼすことを名分に、パルスに代わり大陸公路に覇を唱えるべく侵攻した。
両軍はアトロパテネの平原で対峙し、勇猛なパルス軍が勝利するかのように思われたが、万騎長(マルズバーン)カーラ-ンの裏切りによってパルス軍は惨敗し、国王アンドラゴラスは謎の銀仮面の男に捕らえられ、戦場で孤立した初陣の十四歳の王太子アルスラーンは「戦士の中の戦士(マルダーンフ・マルダーン)」と称される黒衣の騎士ダリューンと共に戦場を脱出する。
アルスラーンとダリューンは、ダリューンの旧友で類稀な智謀の持ち主でありながら蔓延る不正と腐敗を批判したために宮廷を追われた隠遁貴族のナルサスの山荘へと落ち延びた。
そこでアルスラーンはナルサスの侍童(レータク)エラムと知り合い、再会したダリューンとナルサスはアルスラーンに本人も知らない何か出生の秘密があるらしいことを感じる。
ルシタニア軍はついにパルスの王都エクバターナを陥落させ、王妃タハミーネも銀仮面の男に捕らえられてルシタニア王イノケンティス七世のもとへ連行された。イノケンティス七世は一目でタハミーネの絶世の美しさに心を奪われ、彼女との結婚を望むが、諸々の政治的、宗教的な理由から実現できずに煩悶する。そんな兄王を王弟のギスカール公爵は苦々しく思うのだった。
ギスカールは無能な兄王に取って代わる野心を抱いており、銀仮面の男はギスカールの裏の参謀として仕えながら、彼自身のある野望のために魔道士たちと手を結んでいた。
アルスラーンに王者としての器量を見出したナルサスは、請われて彼の幕僚となり、カーラーンの追っ手から逃れた一行は逆にカーラーンの追討軍を誘き寄せて奇策を用いこれを討つ。カーラーンは「パルスの正当の国王(シャーオ)は他にいる…」と言い残してくこの世を去った。
この戦いで、ミスラ神殿から派遣された美貌の女神官ファランギースとルシタニア軍支配下の王都を脱出してきた自称「旅の楽師」ギーヴも一行に加わる。
情報を求めて王都に潜入したダリューンとナルサスは銀仮面の男と出くわし、思いがけず剣を交える。ダリューンによって銀仮面を割られたその下の素顔は、半面は秀麗ながら半面が火傷で爛れた悲惨なものだった。
二人の剣から脱した銀仮面の男は、しばらくしてアンドラゴラスが捕らえられている獄舎を訪れる。そして自分は十六年前に不審な火事で死んだとされていたかつてのパルス王子であり、アンドラゴラスの兄である先王オスロエスの遺児ヒルメスであると告げる。
本来パルスの王座は自分のものであり、父オスロエスを殺して王位を奪い正当な王位継承者である自分を焼き殺そうとした叔父アンドラゴラスとその息子のアルスラーンを決して許しはしない、と…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年7月30日 (月)

ホームページをオープンしました!

ロゴだけ作って数年来ファイルの中に放置していたMYサイトをついにネットにうpしました!
まだTOP絵ができてないのでプレオープンというところですが^^;。
管理人のイラスト・小説・手作り品などを展示しています。まだ数は少ないですが、これからまったり増やして完成させていきたいと思います。
よろしければぜひご訪問ください♪。

「CYBER×彩場」
http://cybersaiba.kachoufuugetu.net/

読み方は「サイバーさいばー」ですw。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«超訳百人一首・うた恋い。