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2012年12月 3日 (月)

アルスラーン戦記(1):王都炎上

久しぶりにアル戦読み返してます。田中芳樹のご存じ銀英伝に準じる代表作の一つ。中世ペルシア風の国パルスを中心に舞台とした架空戦記ファンタジー。早く続き出ないかなあ…。

ストーリー:
パルス歴三二〇年。大陸公路の覇者である雄国パルスに西方からルシタニア国の軍が攻め入った。ルシタニアはイアルダボート神を信仰する一神教の国であり、マルヤム国などを滅ぼして勢力を広げ、主神ミスラ神を中心に信仰する多神教のパルスを滅ぼすことを名分に、パルスに代わり大陸公路に覇を唱えるべく侵攻した。
両軍はアトロパテネの平原で対峙し、勇猛なパルス軍が勝利するかのように思われたが、万騎長(マルズバーン)カーラ-ンの裏切りによってパルス軍は惨敗し、国王アンドラゴラスは謎の銀仮面の男に捕らえられ、戦場で孤立した初陣の十四歳の王太子アルスラーンは「戦士の中の戦士(マルダーンフ・マルダーン)」と称される黒衣の騎士ダリューンと共に戦場を脱出する。
アルスラーンとダリューンは、ダリューンの旧友で類稀な智謀の持ち主でありながら蔓延る不正と腐敗を批判したために宮廷を追われた隠遁貴族のナルサスの山荘へと落ち延びた。
そこでアルスラーンはナルサスの侍童(レータク)エラムと知り合い、再会したダリューンとナルサスはアルスラーンに本人も知らない何か出生の秘密があるらしいことを感じる。
ルシタニア軍はついにパルスの王都エクバターナを陥落させ、王妃タハミーネも銀仮面の男に捕らえられてルシタニア王イノケンティス七世のもとへ連行された。イノケンティス七世は一目でタハミーネの絶世の美しさに心を奪われ、彼女との結婚を望むが、諸々の政治的、宗教的な理由から実現できずに煩悶する。そんな兄王を王弟のギスカール公爵は苦々しく思うのだった。
ギスカールは無能な兄王に取って代わる野心を抱いており、銀仮面の男はギスカールの裏の参謀として仕えながら、彼自身のある野望のために魔道士たちと手を結んでいた。
アルスラーンに王者としての器量を見出したナルサスは、請われて彼の幕僚となり、カーラーンの追っ手から逃れた一行は逆にカーラーンの追討軍を誘き寄せて奇策を用いこれを討つ。カーラーンは「パルスの正当の国王(シャーオ)は他にいる…」と言い残してくこの世を去った。
この戦いで、ミスラ神殿から派遣された美貌の女神官ファランギースとルシタニア軍支配下の王都を脱出してきた自称「旅の楽師」ギーヴも一行に加わる。
情報を求めて王都に潜入したダリューンとナルサスは銀仮面の男と出くわし、思いがけず剣を交える。ダリューンによって銀仮面を割られたその下の素顔は、半面は秀麗ながら半面が火傷で爛れた悲惨なものだった。
二人の剣から脱した銀仮面の男は、しばらくしてアンドラゴラスが捕らえられている獄舎を訪れる。そして自分は十六年前に不審な火事で死んだとされていたかつてのパルス王子であり、アンドラゴラスの兄である先王オスロエスの遺児ヒルメスであると告げる。
本来パルスの王座は自分のものであり、父オスロエスを殺して王位を奪い正当な王位継承者である自分を焼き殺そうとした叔父アンドラゴラスとその息子のアルスラーンを決して許しはしない、と…。

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